専門性をもつことの大切さ

翻訳の質を向上させるには、自分が得意とする専門分野を作ることが必要です。といっても本物の専門家と同等の知識を備えている必要はなく、専門家の言っていることが大まかに理解できれば大丈夫です。外国語の文章を訳してくれといわれた時に、そこに掲載されている情報のすべてが理解できるということはなかなかありません。たいていは意味のわからない専門用語やどう訳していいのかわからない言いまわしが登場します。そこでリサーチを開始するわけですが、これがなかなか大変です。日常的に使われる単語なら単に辞書を引くだけで解決しますが、専門用語となるともっと詳細なリサーチをしなければ意味を特定できません。現代はインターネットが整備されているので主にネットで調べることになるのですが、ここで専門的な知識が効いてきます。ある程度の専門知識をバックグラウンドとしてもっていると、どこで何をどう調べたらいいのかということがおぼろげながらわかるのです。これがもしまったくの素人だと、どう調べたらいいのかもわからないし、調べて出てきた結果を見てもまったく意味が理解できないという自体にすら直面します。そして意味を理解していない言葉をそのまま当てはめると誤訳の危険性が格段に増してしまうのです。